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スクリーンタイムの量で決まるティーンエイジャーの幸福度

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私の子ども時代と、現代とで大きく違うものの一つは、タブレットやスマホなどデジタルメディアの存在です。

 

それらは今ではすっかり生活必需品となっていますが、スクリーンの前で過ごす時間の長さが、ティーンエイジャー達の幸不幸の鍵を握っているとの研究があります。

 

サマリーをシェアします。

 

2018年、アメリカ サンディエゴ州立大学のジャン・M・トゥエンゲ博士を筆頭著者とする、アメリカのティーンエイジャーを対象に、幸福度とスクリーン視聴時間との関係を調べた研究結果が発表されました。

 

研究者は、1991年から2016年までのアメリカの8年生(14歳)、10年生(16歳)、12年生(18歳)の110万人を対象とした全米年次調査の結果を分析しました。

 

結果、次のようなことが分かりました。

 

1、2012年以降、ティーンエイジャーの幸福度(自尊心、生活満足度、幸福度)が1990年代の同世代と比較して、突然低下していました。

 

2、2012年から2016年の間にティーンエイジャーの生活で起きた圧倒的に大きな変化は、デジタルメディアに費やす時間の増加と、それに伴う対面での社会活動や睡眠の減少でした。

 

3、スマートフォンの登場は、ティーンエイジャーの幸福度が急激に低下したことの最も妥当な説明になります。

 

4、幸福度は、電子的なコミュニケーションやスクリーン(ソーシャルメディア、インターネット、メール、ゲームなど)に費やす時間が長いほど低くなりました。

 

5、そして、スクリーン以外の活動(人との交流、スポーツ、運動、読書、宗教行事への参加など)に費やす時間が長いほど、幸福度が高くなっていました。

 

6、興味深いことに、スクリーンを完全に遮断することは、幸福のための最良の選択肢ではありませんでした。

 

7、最も幸せなティーンエイジャーのスクリーン使用時間は1日1時間程度で、それ以上の時間を費やすと、不幸のレベルがどんどん上がっていきました。

 

8、デジタルメディアに費やす時間は1日2時間までにして、友人と直接会ったり、運動したりする時間を増やすのが良いでしょう。

 

出典:Emotion

 

https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Femo0000403

 

 

スクリーンタイムが増えれば増えるほど幸福度は下がって行くにも関わらず、スクリーンを完全に遮断することは、幸せになるための最良の選択肢ではないそう。

 

他の研究で、ソーシャルメディアの利用が増えると不幸になるけれど、不幸になるとソーシャルメディアの利用が増えるわけではないことが示されています。

 

つまりこれは、ソーシャルメディアが悪いのではなく、それにのめり込まざるを得ない子どもの心に課題がありそうですね。

 

私の子育てでも、スマホとの付き合い方については子どもと沢山ぶつかってきましたが、一方的にスマホを悪者と決めつけず、子どもの事情をよく聞いてみたところ、人間関係のトラブルが判明した事がありました。

 

この研究では1日2時間の使用を推奨していますが、それはあくまでも統計上のデータですから鵜呑みにせず、便利な道具を使いどのように幸せかつ健康的に過ごすかを、子どもの状況に応じて柔軟に判断したいもの。

 

そしてこれは子ども達だけでなく、大人にも当てはまりますね。

 

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