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ストレスが子どもに及ぼす意外な影響

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「主観年齢」ってご存知ですか?

 

実年齢とは異なり、自分を客観的に見たときに思う年齢のことです。

 

子どもは実年齢よりも年上だと感じることが多いと言われています。

 

その反対に、大人は実年齢よりも若いと感じることが多いとされています。

 

では、子どもと大人の中間にあたる、思春期は?

 

心理学では、青年前期(12〜18歳頃)に体の成長が始まり、青年後期(18〜22歳頃)に心の成長が進み、青年後期が終わる頃に体と心の両方が成熟していくと考えられています。

 

そんな、青年後期の子ども達の場合、彼らの主観年齢はどうなっているのでしょう?

 

研究のサマリーをシェアします。

 

 

2018年、ドイツ フリードリッヒ・シラー大学のジェニファー・A・ベリンジャー博士らによる、青年後期における主観年齢を調査した研究結果が発表されました。

 

研究では、18歳から22歳の106名の若者を対象に、9日間の日記をつけてもらいました。

 

そして、日々のストレス要因、アイデンティティーの確立度、主観年齢の変動について調べました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、参加者の主観年齢は日々変化しており、それにはストレスが関係していました。

 

2、ストレスの多い日は、参加者たちは老けたと感じていました。

 

3、ストレスの要因が1つ増えるごとに、平均して1歳ほど歳を取ったように感じていました。

 

4、大きなプレッシャーを受けている時は、実年齢より10歳以上も年上だと感じているケースもありました。

 

5、その一方、アイデンティティーが確立されていた人は、ストレスを受けても主観年齢にほとんど変動がありませんでした。

 

6、青年前期(12〜18歳頃)の若者は、アイデンティティーの確立を模索中であり、ストレスによるダメージを受けやすいことを理解しておく必要があります。

 

出典:Emerging Adulthood

 

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2167696818785081

 

 

子どもから大人への移行期にあたる青年前期(12〜18歳頃)は、見た目は大人のようです。

 

しかし彼らの心は、まだ大人にはなりきれていない時期なのです。

 

心理学では、「自分は何者であるのか」、「自分らしさとは」、「自分は何をしたいのか」など、多くを思い悩む時期とされています。

 

自分のアイデンティティーを探し求めて、不機嫌だったり、不安だったり、不安定だったりするのです。

 

もしかすると、親には想像もつかないほど、ストレスの影響を日々に強く受けているのかもしれません。

 

そんな子どもの発達段階を知るためには、子どもを常日頃からよく観察することが大切です。

 

我が子がいまどの段階にいて、どの課題をクリア中なのか?

 

もちろん個人差がありますので、年齢でひとくくりにはできません。

 

発達段階についての知識を深め、適切なタイミングでサポートし、成長を見守りたいですね。

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