人生って、ときどき「ルール変更」がありますよね。
入学、就職、結婚、出産、etc.
人生のステージが移り変わってゆくと、活動場所や生活スタイルがそれまでとは変わります。
そういう目に見える変化って分かりやすいので、本人も周りも自覚しやすいですよね。
でも、価値基準や、前提条件って、目に見えないから変わったことに気づきにくいもの。
それが原因で、新しい環境で、これまでの常識が通用しなくなり、立ち往生することがあります。
よく言われるのが、学生から社会人になる時。
例えば学生時代って「有能さ」で判断されたり、評価されたりしがちです。
大学の偏差値とか、取得している資格とか、テストで正解した数とか。
それが社会人になると、「どれくらい役に立てたか?」の経験値で評価されるようにルールが変わります。
仕事の正解はテストと違ってひとつではなく、常により良い成果を目指して成長しつづける姿勢が求められます。
それなのに、学生時代のルールである「効率よく最低合格ラインをクリアすればOK」という考えでいては、行き詰まってしまいます。
今、自分がいる世界のルールを確認し、これまでの世界のルールとの違いを知ることで、正しい努力の方向性が見えてくることでしょう。
出産を経て母親になる時も、ルールが大きく変わります。
意思も通じないし昼夜の区別もない新生児の世話をするという、自分ではコントロールできない現実に振り回される毎日が始まります。
さらにホルモンの関係で落ち込みやすくなって、それまでと同じことを気合いで頑張ろうとしてもできなくなります。
こんな時、過去の自分と比べて落ち込むよりは、「ルールが変わったんだ」という事実を受け入れる方が楽しい毎日になります。
「宇宙人がホームステイに来たと思おう。地球に来たばかりでこの星のことは何ひとつ分からないのだから、最初から上手くいかないのはあたりまえ。」
当時の私はこんな風に考えて、地球のルールが全く通じない新生児と暮らすカオスな現実を受け入れたのでした。
ルール変更を受け入れるだけで、「なんで分かってくれないの?」が、「へえ、こんな行動するんだ。宇宙人は可愛いな」に変わるのが面白いです。
これらの経験から学んだのですが、次のステージに行ってからルール変更を受け入れるよりも、早めに準備して、次のステージのルールになじんでおいた方がスムーズと言う事になります。
仕事でも、子育てでも、「こういうステージになれたらいいな」をイメージしたら、先にそのステージの新しいルールに自分を慣れさせておくのです。
なりたい未来を先に自分で創ってしまう。
そのために、種も仕掛けも自分で仕込む。
私の周囲を見渡しても、物事が上手く行っている人はそうしている気がします。
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