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畏敬の念を持つことで心が健康になってゆく

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畏敬の念とは、美しい自然の風景、壮大な建造物、荘厳な式典、音楽、芸術、などにより感じられる、相手の偉大さや崇高さ、荘厳さに圧倒される心情の事です。

 

研究で、そんな畏敬の念を抱くことで、メンタルヘルスを簡単に高められるとわかりました。

 

サマリーをシェアします。

 

2020年、アメリカ カリフォルニア大学サンフランシスコ校のヴァージニア・E・スターム教授を筆頭著者とする、畏敬の念を定期的に抱くことが気持ちを前向きにし、幸福感を高めるとの研究結果が発表されました。

 

研究には、健康な52人の高齢者が参加しました。

 

参加者に、毎週15分間の屋外での散歩を8週間にわたって継続してもらいました。

 

参加者を無作為に2つのグループに分け、一方には「通常の散歩」、他方には「畏敬の念を込めた散歩」を行うよう伝えました。

 

参加者は散歩中に自撮り写真を撮り、散歩の特徴や経験した感情をアンケートに記入しましたが、その中には「畏敬の念」を持ったかどうかを評価する質問も含まれていました。

 

また、毎日、散歩中以外の日常的な感情体験についても報告してもらいました。

 

結果、次のような事が解りました。

 

1、「畏敬の念を持つグループ」の人々は、調査が進むにつれて、散歩中の畏敬の念の経験が増え、アンケートの自由記述欄には、自分の周りの世界の細部に驚きや感謝の念を抱くようになったことが反映されるようになりました。

 

2、畏敬の念は参加者の自己表現にも影響を与えました。

 

3、「畏敬の念を持つグループ」の人々は、調査期間中、次第に自撮り写真の中で自分を小さくし、周囲の風景を強調するようになりました。

 

4、それと同時に、自撮り写真の笑顔も明らかに増えていきました。

 

5、また彼らの散歩以外の日常では、時間の経過とともに、他人を支援したいという気持ちや明るく前向きな感情がより大きくなり、日々の苦痛がより小さくなっていました。

 

6、これらの結果から、畏敬の念を抱くことは、感謝や思いやりの気持ちを持ちやすく、社会的なつながりを育むポジティブな感情を高め、老化を早めるネガティブな感情を減少させることが示唆されました。

 

7、対照的に、普通の散歩を行った参加者は、より内向きになる傾向がありました。

 

8、ネガティブな感情、特に孤独感は、高齢者の健康に悪影響を及ぼすことがよく知られていますが、エネルギーや注意力を自分の内側ではなく外側の世界へ向けることを時々思い出すだけでも、情緒的な幸福感の大幅な改善につながります。

 

出典:Emotion

 

https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Femo0000876

 

例えば富士山に登頂し、早朝に雲海から立ち昇る朝日を眺めたら感動で言葉を失いますが、そんな体験をすると自分の悩みがちっぽけに思えてきて寛大になれます。

 

そんな畏敬の念を抱く度に、心が瑞々しくうるおって、他人への思いやりや感謝などのポジティブな感情が高まるなんて嬉しくなります。

 

日常でも畏敬の念を抱くことは可能で、窓の外の景色を眺めたり、子どもの成長に驚いたり、美しい写真にときめいたりするなどの簡単なことであっても、私たちの心の健康に測定可能な効果をもたらすそう。

 

毎日を心豊かに過ごせるよう、私たちの周りの世界とのつながりや喜びを少しでも増やしていきたいもの。

 

畏敬の念にこんな効果があるならば、子ども達にも自然やアートに親しむ機会を沢山作ってあげたいですね。

 

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