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ホラー映画やホラーアニメ好きがコロナストレスに強い理由

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最近は残酷な描写のある映画やアニメが子ども達に大人気で、親としてはちょっと心配になります。

 

恐怖、不安、怒り、憎悪などのネガティブな感情を呼び起こすストーリーを見せても大丈夫だろうか?と、考えたりもします。

 

心理学者の中には、フィクションの残酷な描写に登場するゾンビや巨人や鬼や怪物は、現代の危機を反映しているのではなく、人類の祖先が感じていた捕食や感染症などの脅威の反映であると考える人もいます。

 

研究によれば、ホラー映画などのファンはパニックやカオスに慣れていて、新型コロナウイルス感染症に対する心理的なレジリエンス(復元力、精神的回復力)がほかの人々より高いとのこと。

 

サマリーをシェアします。

 

2021年、アメリカ シカゴ大学のコルタン・スクリブナー博士を筆頭著者とする、新型コロナウイルス感染症に対する心理的レジリエンス(復元力、精神的回復力)と好きな娯楽ジャンルとの関係を調べた研究結果が発表されました。

 

研究者達は、2020年4月に参加者を募集しましたが、それは新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が宣言された約1か月後で、何が起きているのかについて不確実なタイミングでした。

 

研究には、310人のアメリカ人が参加しました。

 

参加者に、ホラー、ゾンビ、サイコスリラー、超自然、終末論、SF、エイリアン侵略、犯罪、コメディー、ロマンスという、映画やテレビ番組のジャンルを10個示し、好き嫌いの程度を尋ねました。

 

また、研究者がパンデミックに対する心理的レジリエンスの研究用に作成した、心理テストを受けてもらいました。

 

結果、次のようなことが分かりました。

 

1、ホラー映画ファンはそうでない人に比べて、危機的状況に立ち向かう心の準備ができており、パンデミックによる心理的ストレスが少ない傾向にありました。

 

2、ゾンビ、終末論、エイリアンの侵略などのジャンルのファンは、パンデミックに対する備えが進んでおり、コロナ禍にあっても心理的混乱はほとんどありませんでした。

 

3、このことは、このようなジャンルのフィクションを体験することが、新型コロナウイルス感染症のような世界的な大惨事への精神的な練習になることを示しています。

 

4、人は、あえて恐ろしいフィクションに触れることで、実社会でより有益で効果的な対処戦略を実践できるようになれると言えます。

 

出典:Personality and Individual Differences

 

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886920305882#!

 

 

なんと、人が好んで恐ろしいフィクション体験をする理由の一つは、こうした体験が実体験のシミュレーションとなり、そこから情報を収集したり、未来をイメージしたりできるからだそう。

 

理不尽で過酷な環境で頑張る登場人物たちを観ることで、無意識のうちに登場人物になりきってシナリオをなぞり、危機管理方法を追体験できているとは驚きです。

 

コロナ禍と青春時代のタイミングが丸被りしてしまい、様々な不自由や制限を味わっている子どもたちの困難は、傍で見ていても辛くなります。

 

こんな研究結果があると、コロナ禍で制限の多い日常を送る子ども達が、残酷な描写のあるエンタメ系コンテンツに夢中になるのも一理ある気がしてきます。

 

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