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幸福の決め手は、感情の強さよりも回数の多さ

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幸福感が心だけでなく、身体も健康にすることはよく知られていますが、幸せといっても、感じ方や表現の仕方は個人の性格や国民性によっても差が出てきます。

 

そこで東アジア人を対象に、幸福度と寿命の関係を調べた研究があります。

 

サマリーをシェアします。

 

2018年、シンガポール デュークNUSメディカルスクールのチェイ・ライ・チェイ氏を筆頭著者とする、シンガポールの高齢者を対象に、幸福度と死亡率との関係を調べた研究結果が発表されました。

 

研究には60歳以上のシンガポール人4,478人が参加しました。

 

6年間にわたって参加者を追跡調査し、2009年、2011年、2015年に参加者の幸福度を調査しました。

 

調査では、過去1年間の以下のような幸せなイベントの経験回数を訪ねました。

 

「幸せを感じた」

 

「人生を満喫した」

 

「将来に希望を感じた」

 

また、2015年12月31日までの全死亡率を行政のデータベースを用いて調べました。

 

結果、次のようなことが分かりました。

 

1、不幸な高齢者の死亡率は20%でした。

 

2、幸せな高齢者の死亡率は15%でした。

 

3、幸福度スコアが1単位増加するごとに、死亡率が9%低下しました。

 

4、幸福度がわずかに上昇するだけでも、長生きにつながっていました。

 

5、この関連性は、性別や年齢による違いはなく、感度分析を用いて幸福度を別の方法で表現した場合にも見られました。

 

6、つまり男性も女性も、若い人も高齢者も、すべての人が幸福度の向上による恩恵を受けている可能性があります。

 

出典:Age and Ageing

 

https://academic.oup.com/ageing/article/47/6/860/5073293

 

 

東アジア人の場合、欧米人とは幸せの感覚や表現方法にズレがあるため、研究ではその誤差を修正しているとのこと。

 

また幸福感の概念には多様性があるため、この研究では幸福感のレベルをポジティブな感情の強さではなく、頻度で評価しているそう。

 

この研究では、どれほど大きな幸運に巡り会ったかではなく、どれほど多くの幸せを感じられたかで調べた場合に、有意なデータが得られたとのこと。

 

確かに自分に当てはめて考えてみても、一生に一度だけ夢のような体験をするよりも、日々にほのぼのとした幸せを感じていられる方が、満足度が高そうです。

 

つまり年齢に関わらず、家族と良い人間関係を築いたり、誰かに感謝の気持ちを伝えたり、自分に起きた良い事を毎日記録したり、自分の個性を生かせる事を試したりすることが、寿命を延ばす可能性があるということになります。

 

確かに、不幸な人生を長く生きてもつまらないですね。

 

毎日ニコニコ笑って楽しく過ごしていることで、結果的に寿命も延びているなんて素敵です。

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