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待ち遠しい休暇ほど早く過ぎ去る理由と対処法

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「楽しい時間は早く過ぎる」と言う俗説があります。

 

仕事に家事に育児に忙しいワーキングマザーにとって「何も予定のない週末」なんてあり得ないほどの大贅沢ですが、もし週末に一切予定を入れなかったらどうなるのでしょう?

 

早く週末にならないかと心待ちにしていても、いざ週末を過ごしてみると、「あっと言う間だった」と言うことになりそうな気がするのは、きっと私だけではないはず。

 

実は、休暇や遊びの予定が楽しみで期待感が高まると、心に不思議な影響が出てきます。

 

時計で計測される時間はいつでもどこでも同じく進むものですが、私たちが感じる時間はさまざまな要因によって長くなったり短くなったりするそう。

 

研究のサマリーをシェアします。

 

 

2021年、アメリカ ラトガース大学ビジネス・スクールのガブリエラ・トニエット助教授を筆頭著者とする、未来の出来事の性質が、時間感覚に及ぼす影響について調べた研究結果が発表されました。

 

時間感覚を調査する研究に、451人がオンラインで参加しました。

 

予想の週末が「良い週末」、「ひどい週末」、「まあまあな週末」のどれに当たるかを想像してもらいました。

 

そして、週末の始まりと終わりを現在よりどのくらい遠くに感じるかを、0〜100の目盛りで表現してもらいました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、「良い週末」は遠くて短い感じがし、「ひどい週末」は現在に近くて長い感じがし、「まあまあな週末」はその中間に位置していました。

 

2、「ひどい週末」については、始まりよりも終わりの方がかなり遠くにある(=苦痛が長引く)と評価されました。

 

3、「良い週末」については、始まりと終わりの時間がほとんど同じ(=すぐ終わる)との評価がなされていました。

 

4、さらに、46%の参加者が、「待ち焦がれた楽しい週末が、実質的には始まる前に終わってしまったようだった」と回答しました。

 

5、客観的な距離と時間が同じであれば、ポジティブな未来のイベントはより先のこととして、ネガティブな未来のイベントはより近いこととして感じることがわかりました。

 

6、また、実際のイベント発生中、楽しい期間は短く、辛い時間は長く感じることがわかりました。

 

7、人が未来のポジティブな出来事とネガティブな出来事について考えるときは時間感覚が歪み、2つはそれぞれ別な時間の道筋をたどることになると言えます。

 

出典:Journal of Consumer Psychology

 

https://myscp.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jcpy.1247

 

 

旅行や会食などの楽しい計画は、当日を楽しみに待っている時間は長く感じるけど、実際に過ごす時間は一瞬に感じるそう。

 

その反対に、手術や入試など私たちが恐れる予定は、当日までの時間を実際よりずっと短く感じ、当日の時間は実際より長く感じられるとのこと。

 

つまり、楽しい休暇は待ち遠しいのに、始まった途端に終わってしまうように感じます。

 

その反対に、嫌な予定ほどすぐ側に迫っている気がして、始まるとそれが長く続くように感じるのです。

 

何だか損している気がする結果ですが、この時間経過の歪みを操作して楽しい時間を長くしようとすることは難しいそう。

 

なぜなら、楽しいことをしているときに,その時間を長く感じるために注意を向ければ、当の楽しいことに集中できず、楽しみが損なわれてしまいますから。

 

他の研究によれば、時間の知覚には身体的代謝が関わっているとされており、体を動かすことで楽しい時間を長く感じることができる可能性があるとのこと。

 

どうりで映画館で映画を観ると時間の経過を早く感じるわけです。

 

私の場合、週末に家族全員の衣替えを終わらせたり、子供とお洋服を買いに出かけて沢山話したりすると、密度の濃い週末を過ごせた気分になります。

 

充実した週末を過ごすには、成り行き任せよりも、何かしらの行動的な予定を入れておくべきですね。

 

私も次の週末は、運動の予定を入れて見ようと思います。

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