忙しい毎日ですが、親であれば子どもの成長が励みになっているもの。
子育ては、子どもが一人前に育つまでの長丁場ですから、長期的な目標を設定することになります。
研究によれば、そんな目標の立て方によって、将来の幸福度に差がついて行くのだそう。
サマリーをシェアします。
2019年、スイス バーゼル大学のジャニナ・ラリッサ・ビュラー博士を筆頭著者とする、目標内容と、達成可能性と、幸福感との関係を調べた研究結果が発表されました。
スイス人を対象とした4年にわたる調査が行われ、1回目の調査には、973人(18歳〜92歳、平均年齢43歳)、2年後の調査には637名、4年後の調査には537名が参加しました。
参加者に人間関係、自己成長、仕事、地位、資産、家族、健康など、さまざまな分野での人生の目標について尋ねました。
そして、それらの目標の重要性、達成度、幸福度を追跡調査で評価しました。
結果、次のようなことがわかりました。
1、長期的な目標は、人生の満足度や幸福度につながっていました。
2、中でも現実的でちょうど良い目標を設定した人は、幸せが長期的に続きました。
3、目標の重要性よりも達成可能性の方が、その後の幸福感と関連がありました。
4、人は、自分の力で目標を達成できた時、人生に最も満足していましたが、満足感を高めるために、目標の難易度はそれほど重要ではありませんでした。
5、つまり、自分で達成することが難しい壮大な目標よりも、達成可能なささやかな目標のほうが人を幸せにするということです。
6、また、どのような種類の目標を設定するかも幸福度に影響していました。
7、人間関係や健康に関する目標を立てると、人はより幸せになります。
8、一方、仕事や地位に関する目標は、長期的には満足できない傾向があるようです。
出典:European Journal of Personality
https://journals.sagepub.com/doi/10.1002/per.2194
目標を立てる時って、つい、あれもこれもと欲張ってしまいがちです。
壮大な目標ほど気分も上がりますが、結果がイメージできない程の大それた夢だと、叶えるのが大変です。
なんと目標を達成した時の幸せは、目標の大小よりも自力で叶えられたかどうかによるのだそう。
つまり、数年かかるような大きな目標を叶えたいなら、その目標一つだけを掲げ集中して取り組むのは、一見近道のようで、案外遠回りという可能性も。
なぜなら大きな目標ほど、達成するのに時間がかかりますから、途中でモチベーション維持が難しくなってしまう恐れも‥。
もし大きな目標を叶えたいなら、一緒にすぐに叶う小さな目標も沢山立てて、少しずつ達成感を積み重ね、最終目標に向けて幸福感を長続きさせるのが、途中で挫折しないコツかもしれません。
これは、子育てにも活用できそう。
例えば子どもの受験勉強などは長期戦になりますから、過酷な勉強を頑張りすぎて途中で嫌になってしまっては目も当てられません。
なので一つの大きな最終目標の手前に小さな中間目標を沢山設定し、最終ゴールの途中で何回も目標をクリアできるようにして、モチベーションが下がらないよう励まして行きたいものです。
そして、子どもが自力で目標を達成する喜びを奪わないために、時には言葉をぐっと飲み込んで見守ることも必要そうですね。
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