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ささやかな幸せを高める5つのヒント

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お金を稼ぐ方法や殖やす方法については、巷に様々なノウハウがありますね。

 

同様に、幸福感を高める方法についても、次第に解明されつつあります。

 

とはいえ、高額な費用がかかるものではありません。

 

心理学では、①好奇心、②感謝、③希望、④ユーモア(愛情)、⑤熱意、を少しでも多く持つようトレーニングすると、人はより幸せになれると考えられています。

 

その理論が正しいかどうかを、実際に試してみた研究があります。

 

サマリーをシェアします。

 

2015年、スイス チューリッヒ大学のレネ・T・プロイヤーを筆頭著者とする、人生満足度を高めるトレーニングの心理的効果を調べた研究結果が発表されました。

 

研究には18歳〜76歳の178名(男性73名、女性105名)が参加しました。

 

参加者を平均年齢や男女比率が等しくなるよう、次の3つのグループのいずれかに無作為に振り分けました。

 

Aグループ:人生満足度との関係が強いとされる、次の5つのトレーニングを受けました。

 

①好奇心:その人にとって初めてで、かつ探求と吸収をテーマにした4つの活動を行い、短いレポートを提出する

 

②感謝:人生で重要な役割を果たした人へ感謝の気持ちを手紙で伝える

 

③希望:気持ちを良い方に切り替える訓練をする

 

④ユーモア:8段階のユーモアトレーニングを受ける

 

⑤熱意:スポーツ、社会的イベント、やりがいのある仕事など、新しい身体活動を生活に取り入れる

 

Bグループ:人生満足度との関係が低いとされる、次の5つのトレーニングを受けました。

 

⑥美への感謝:美しいもの、優れたものを鑑賞する

 

⑦創造性:創造性を発揮するような、文章作成を行う

 

⑧優しさ:親切な行動の数を数えて報告する

 

⑨学びへの愛:文字、音声、視覚情報を用いて新たな知識を学び、学ぶ過程での感情を書き出す

 

⑩寛大さ:日常生活の様々なトピックの長所と短所を考えて書き出す

 

Cグループ:プログラムに登録され、待機リストに入ったと告げられ、何もしませんでした。

 

全ての参加者は、プログラム開始の4週間前、2週間前、プログラム終了後の2週間後、4週間後に幸福度に関する質問票に回答しました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、AグループとBグループに参加したグループは、どちらも幸せを感じたという結果が出ました。

 

2、しかしAグループにおいて、最も人生満足度の向上が見られました。

 

3、Aグループの参加者の方が、より陽気になったり、気分良く過ごす頻度が増えたりしていました。

 

出典:Journal of Happiness Studies

 

https://link.springer.com/article/10.1007/s10902-012-9331-9

 

 

人生満足度を高める5つの項目を実際にやって比較したところ、確かに幸福度がアップしたとのこと。

 

5つとも実行のハードルはさほど高くなく、自分のペースで始められそうなものばかりなのが意外です。

 

また、5つの項目のうち、どれか1つでもトレーニングした人は、幸福感が増したそうです。

 

5つ全ては難しくても、1つか2つなら日常ですでにやっていることも多い気がします。

 

子どもとお笑い番組を見て笑ったり、共通の「推し」を一緒に応援したり、宿題を手伝ったり、初めての場所に旅行に出かけたり‥‥。

 

ありふれた子どもとの暮らしの中に、幸せになるポイントは沢山眠っていそうですね。

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