心理学で「主観年齢」(Spective Age)という用語があります。
自分自身を実年齢よりも若いと感じたり、あるいは老けていると感じたりする心、つまり気持ちの年齢のことを指します。
主観年齢は、本人の性格や体調の違いによって決まるものと思われがちですが、なんと脳年齢の違いによるとの研究があります。
サマリーをシェアします、
2018年、韓国 ソウル大学のクヮク・セユル氏を筆頭著者とする、主観年齢と脳年齢との関連を神経生物学的に調べた研究結果が発表されました。
研究には、59歳~84歳までの健康な高齢者68名(平均年齢71,38歳)が参加しました。
参加者に、主観年齢のヒアリング、認知力テスト、脳のMRI検査を行いました。
結果、次のようなことが分かりました。
1、自分を実年齢よりも「若い」と回答した参加者は、「老けている」、「実年齢と同じ」と答えた参加者と比較して、記憶力テストの成績が良好で、うつ症状を訴える人が少なく、脳の老化の特徴が少ない傾向にありました。
2、また彼らは、脳の外層部分にあって、学習能力、記憶能力、運動能力、社会技能、言語能力、問題解決能力などを司っている、脳の灰白質の密度が高くなっていました。
3、灰白質は加齢とともに衰え、脳の老化の要因となると考えられています。
4、この結果は、主観年齢が脳年齢と密接に関連していて、高齢者の健康の重要な指標となりうることを示しています。
5、自分を実年齢よりも若いと感じているならば、肉体的にも精神的にもより活動的な生活を送ることにつながり、脳の構造も若々しい可能性が示唆されました。
6、自分を実年齢より老けていると感じているならば、脳の老化の原因となりうる生活習慣を見直し、脳の健康状態改善の対策を始めるタイミングかもしれません。
出典:Frontiers in Aging Neuroscience
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnagi.2018.00168/full
主観年齢が若いほど、年を取っても肉体的にも精神的にも健康で、認知症やうつのリスクが軽減するなんて、見逃せない研究結果です。
とはいえ私の場合、これまで主観年齢なんて考えたことがなく、気にしていたのは見た目年齢やお肌年齢など、外見のことばかり…。
ところがそんな見た目の印象よりも、主観年齢の方が老化に関係していたとは驚きです。
こんな研究結果を目にすると、誰だって主観年齢を若返らせる方法が気になります。
「何としても脳を活性化しなければっ!」
などと悲壮感に駆られ、頭が痛くなるような難しい本を読んだり、複雑な計算問題を嫌々解いたりするのは本末転倒。
科学者によれば、主観年齢を若く保つ秘訣は「自分の好きなことを楽しく続ける」ことだそう。
そのためには趣味を持つことが重要で、できれば仲の良い人達と行うのが非常に有用と考えられています。
まずは、楽しいことや好きなことに携わる時間を少しでも多く生活に取り入れていきたいですね。
最初の一歩としてお料理やお掃除などの家事を、趣味のエクササイズだと思い込むのもアリでしょう。
毎日楽しく夢中で生きるのが一番♪
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