最近、子ども達の恋愛が低年齢化しているとのニュースがあり、親としては心穏やかではいられません。
何事も人生経験とはいえ、できれば異性を見る目を養ってほしいものです。
親として、交際相手を選ぶ際に気を付けて欲しいタイプがいます。
それは心理学で、「ダークトライアド」と言われるタイプです。
嘘をついたり裏切ったりするのが平気で罪悪感が無く、次の3つのパーソナリティを併せ持つとされています。
○ ナルシスト(自己中心的、支配欲、壮大な自己観)
○ マキャベリスト(二面性を持つ、不誠実、外向的)
○ サイコパス(冷淡、共感性の欠如、反社会的)
この中の1つか2つでしたら「ちょっとめんどうな人」くらいで済むのですが、この3つの要素を併せ持つ人には要注意。
なんと、このような男性はリーダーとして頭角を現しやすく、第一印象が良く、若い女性にモテるらしいのです。
サマリーをシェアします。
2014年、イギリス ダラム大学のグレゴリー・ルイ・カーテラ氏を筆頭著者とする、ダークトライアド人格の魅力について調査した研究結果が発表されました。
研究では、ダークトライアドの性格因子が高くなるよう設計された男性の自己紹介文と、それとは対照的な性格の男性の自己紹介文を作成しました。
イギリスの大学に通う女子大生128名(平均年齢19.4歳、年齢幅18歳〜36歳)を対象にこれらの自己紹介文を提示し、どれくらい魅力的かを判断してもらいました。
結果、次のようなことが分かりました。
1,女性は、外見が一定であれば、ダークトライアド傾向の高い性質を、そうでない性質と比較して、より魅力的に見ていることが分かりました。
2,ダークトライアド傾向の高い人は、性格的な魅力により、女性と交際しやすいことが示唆されました。
3、彼らが女性にとって魅力的なのは、社交的で器の大きい人物だと判断されているからであることがわかりました。
4、女性は、短期的な交際に関しては、自信があり、信念が強く、リスクをとる傾向がある、悪い男に惹かれるのかもしれません。
出典:Personality and Individual Differences
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886913012245?via%3Dihub
なぜ、こんな男性がモテてしまうのでしょう?
ダークトライアド傾向の高い男性は他人を押しのけてでも自分の利益を目指す性質があるため、女性はそんな男性の遺伝子を受け継ぐ子どもを産んだら、生存率が高まると感じるとのことですが…。
そんな説明、ずいぶんご都合主義な気がします。
でも学生時代を思い返せば、確かに不良っぽい男子って女子に人気がありました。
もしダークトライアド傾向の男性と結婚したら、家事にも育児にも協力は期待できませんから、結婚相手としてはイマイチかもしれません。
しかし、出産や子育ての苦労など眼中にない若い女子は、どことなく危険な香りのする男性の、冷たくそっけない面も好きになれてしまうもの。
そんな男性との恋愛は刺激的かもしれませんが、傷つくことも多そうです。
親としては心配ですが、あまり口うるさくしないほうが良いのかもしれません。
親が子どもに厳格すぎると子どもに嫌がられ、かえってダークトライアドの実行力やカリスマ性に惹かれてゆくというのはあり得る話ですから。
誰を好きになるのも本人の自由ですが、たとえ好きな相手であっても嫌なことはキッパリNoと言える大人に成長するよう願っています。
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