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社会的な孤独が寿命を縮めている

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子どもが幼いときは一日中お世話が必要で、自分の時間を持つ余裕が滅多にありません。

 

毎日子どもと自分だけの狭い世界で生きていると、社会から取り残されているような孤独を感じ、辛くなってしまうことがあります。

 

研究によると、孤独は心臓に悪影響を及ぼし、寿命を縮める予測因子となっているそうです。

 

サマリーをシェアします。

 

2018年、デンマーク・コペンハーゲン大学病院ハートセンターのアン・ヴィンガード・クリステンセン博士による、社会的ネットワークの乏しさが、心血管疾患を持つ患者に及ぼす影響について調べた研究結果が発表されました。

 

研究は、2013年4月から2014年4月にデンマークの5つの心臓センターから退院した、虚血性心疾患、不整脈、心不全、心臓弁膜症の患者13.463人を対象として行われました。

 

患者達に、年齢、教育水準、他の疾患、肥満度、喫煙、アルコール摂取量などの、ライフスタイルに関する質問に回答してもらいました。

 

また、次のような社会的サポートについても回答してもらいました。

 

A:必要なときに会話のできる相手がいますか?

 

B:誰かと一緒に居たいと思っていても、寂しく感じることがありますか?

 

C:今現在、ひとり暮らしをしていますか?

 

結果、次のようなことが分かりました。

 

1、ひとり暮らしでも孤独を感じない人がいる一方、パートナーと暮らしていても孤独を感じている人がいました。

 

2、孤独は、心臓病の種類にかかわらず、すべての患者の治療後の経過不良と関連していました。

 

3、孤独を感じている人は、そうでない人と比較して、死亡リスクがおよそ2倍になっていました。

 

4、孤独を感じている人は、そうでない人と比較して、不安や抑うつの症状を訴える割合が30%高くなっていました。

 

5、孤独を感じている人は、そうでない人と比較して、生活の質(QOL)が低い傾向にありました。

 

6、孤独な人は、不健康なライフスタイルを送り、治療へのコンプライアンスが低く、ストレスの多い出来事の影響を受けやすいため、健康状態が悪化する可能性があると考えられます。

 

出典:European Society of Cardiology

 

https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/loneliness-is-bad-for-the-heart

 

 

研究によれば、社会的に孤立していることは、健康状態を悪化させ寿命にも影響を及ぼすそうです。

 

家族と一緒に暮らしていても孤独感に苛まれるケースについては、他人事とは思えない人もいることでしょう。

 

周囲に理解されないのに平静を装って暮らすという孤独は、耐え難いものがあります。

 

研究では、心血管疾患を持つ患者を対象としていますが、たとえ健康であっても自分の心の健康状態に注意したいですね。

 

親としての毎日が忙しすぎると、つい自分のことは後回しになってしまうから。

 

将来、孤独を抱えて寿命を縮めたりしないよう、打ち解けて会話のできる相手を大切にしたいものです。

 

そして。。。

 

気を付けたいのが、「独りでいること」と精神的に感じる「孤独」は似ているようで別物ということ。

 

世の中には、ひとりで過ごすなんて耐えられないという、寂しがり屋さんがいます。

 

その一方、ムーミン谷のスナフキンのように、自由で気ままなひとりの時間が好きな人もいるのです。

 

たとえ他人から「孤独」に見えていたとしても、本当にその人が「孤独感」に苦しんでいるかどうかは、外からは見えにくいもの。

 

その逆に、周りからは充実しているように思われているのに、本人は孤独に苦しんでいる場合もありえます。

 

忙しすぎてこの2つを混同し、深刻な問題を放置していないかな?

 

と、たまには自分を振り返っておきたいものです。

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