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人が怠けてしまうのは脳の仕組みが原因だった

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デスクワークや在宅勤務って、運動不足になりがちです。

 

運動不足は不健康なだけでなく、精神面にも、頭の回転にも、悪影響を及ぼすことが知られています。

 

それにも関わらず、なぜ私達は運動を避けてしまうのでしょう?

 

研究により、人間の脳は怠惰になるようにできていることが分かりました。

 

サマリーをシェアします。

 

2018年、スイス ジュネーブ大学のボリス・シュバル博士を筆頭著者とする、身体活動を回避しようとする脳の反応について調べた研究結果が発表されました。

 

研究には、成人29名が参加しました。

 

参加者が体を動かすか、座ったままでいるかを選択する際の脳の電気的活動を、脳波計を用いて測定しました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、脳にとって、努力を最小限に抑えようとするのは、自然な傾向でした。

 

2、座ったままでいるよりも、体を動かそうとする方が、脳に負荷がかかっていました。

 

3、脳の神経細胞は、選択肢があれば、エネルギーを節約できる方を選ぼうとしていました。

 

4、これらの結果は、私達の脳が、生来動かずにいるのを好むことを示唆しています。

 

出典:Neuropsychologia

 

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0028393218303981?via%3Dihub

 

 

 

研究者達は脳が怠けたがるのを、古代の祖先のせいだと考えています。

 

人間の脳の重量は体重の2〜3%ですが、全エネルギーの20%を消費します。

 

そのため、脳の消費エネルギーをできるだけ節約することが、古代人の生存と繁殖の可能性を高めていたと考えられています。

 

つまり、本来私達の身体は行動するように作られているのに、脳は活動を抑えるように進化を遂げていったのです。

 

私達人類がテレビのリモコンや、エレベーターや、歩く歩道を発明したのは、なるべく行動しない方を選択してきた脳が望んだ結果だったのかもしれません。

 

現代の文明社会になっても、脳の好みが古代人と同じだなんてちょっと困ります。

 

でも、このことを知って、私は少し気が楽になりました。

 

子どもが部屋でぐうたらしていても、「まあ、仕方ないか。」と鷹揚に考えられるようになったのですから。

 

また、仕事に家事に育児に忙殺されて嫌気がさしそうになるような時は、身体を沢山動かすことで心身の健康のためには良いことをしていると思えば、ちょっとは慰められます。

 

そして、エネルギーを沢山消耗した脳を労わるために、ぼーっとする時間も大事にしたいです。

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