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ネットへの常時接続が幸福感を下げている

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私達の生きている情報社会では、ネット環境は必要な社会インフラとなりつつあります。

 

今やスマホは、仕事と子育ての両立にも欠かせないツールとなりました。

 

私の周囲にも、スマホの充電が切れかけただけで右往左往する人が沢山います。

 

しかし研究によれば、私たちはその便利さに依存するあまり、健康度や幸福度が下がっていることに気づけなくなっているようです。

 

研究のサマリーをシェアします。

 

2018年、アメリカ ヴァージニア工科大学の ウィリアム・J・ベッカー准教授を筆頭著者とする、従業員の勤務時間外の電子コミュニケーションと、健康度&人間関係満足度との関係を調べた研究結果が発表されました。

 

研究には、142組のフルタイム従業員とそのパートナーのカップルが参加しました。

 

心理学の理論に基づいて、非就業時間中の会社からの期待に対する、従業員とその家族の、健康度と人間関係満足度を調べました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、多くの人が、仕事と私生活を柔軟に切り替えているつもりでした。

 

2、ところが実際には、勤務時間内と勤務時間外の境界なしに仕事をしてしまっている例が多く見られました。

 

3、そのことが、従業員とその家族の健康と幸福を損なっているという現実が明らかになりました。

 

4、従業員は、休日に仕事が入ることは滅多にないのに、仕事の連絡が来るかもしれないと気を張り詰めている傾向がありました。

 

5、従業員の家族も、その影響を受けていました。

 

6、そのようなストレスは、夫婦間のネガティブな感情を誘発し、幸福度を低下させている可能性があります。

 

7、現代の常時接続文化が、人々の人生に対する満足度を低下させていることがわかりました。

 

出典:Academy of Management Proceedings

 

https://journals.aom.org/doi/10.5465/AMBPP.2018.121

 

 

確かに私たちは、今では頻繁にスマホでメールチェックをするようになりました。

 

いつでも、どこでも、誰と一緒にいて、何をするときにも、肌身離さずスマホを持ち歩くようになりました。

 

勤務時間外であっても常に会社と連絡が取れるって、便利です。

 

そのあまりの便利さが裏目に出て、つい仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちに。

 

その結果、従業員もその家族も不安に苛まれ、幸福度が低下してしまうそう。

 

なのにそのことに気がつかず、健康度を損ねたり、家族との関係が悪化したりしている可能性があるとのこと。

 

確かに、思い当たるフシがあり、ドキッとします。

 

これは夫婦間の研究でしたけれども、親子間にも応用できる話です。

 

自宅で家族一緒に過ごしていても、親が仕事のメールばかり気にしていては、子どもは寂しい想いをしているにちがいありません。

 

幼い子どもは想いを上手に親に伝えられないこともありますので、充分気を付けたいですね。

 

親自身の方がスマホ中毒になっていては、子どもの気持ちに寄り添うこともままならなくなりますから。

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