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ゴルディロックスの原理でファッショナブルに

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子育てに追われていると、自分の身なりに気を使う余裕がなくなることもしばしばです。

 

「今日、何着ていこう?」とクローゼットの前で頭を悩ませているのは、私だけではないはず。

 

一般に、ファッション雑誌から抜け出たような着こなしがオシャレと思われています。

 

しかし心理学の研究では、隙の無い装いは高慢な印象を与えてしまう一方、崩しすぎた装いも近寄りがたい印象を与えてしまうとのこと。

 

サマリーをシェアします。

 

2014年、アメリカ ノースカロライナ大学のカート・グレイ准教授らによる、ファッション性とコーディネート評価の関係を調べた研究結果が発表されました。

 

研究には239人(うち女性が69%)が参加しました。

 

研究では、同系色で統一したり、反対色を組み合わせたりした、様々な洋服のコーディネート画像を用意しました。

 

参加者はそれらの洋服のコーディネート画像を見て「お洒落」「好き」「嫌い」を5段階で評価しました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、女性の服装では、コーディネート数が多いほどファッション性が高い傾向がありました。

 

2、そして、中程度にコーディネートされた組み合わせがもっとも高い評価となりました。

 

3、男性の服装でも、中程度にコーディネートされた組み合わせがもっとも高い評価となりました。

 

4、この発見は、「ゴルディロックスの原理」の一例であると言えます。

 

出典:PLOS One

 

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0102772

 

 

つまり?

 

他人に服装で良い印象を与えたければ、地味すぎず派手すぎない、中間が良いと言うこと。

 

ゴルディロックスの原理とは、同様の種類で段階の異なる3つ以上の選択肢があると、多くの人は平均的なものを選ぶという原理です。

 

ゴルディロックスとは「3匹のくま」という童話にでてくる女の子の名前です。

 

Goldiは黄金、lock は巻き毛なので「金髪巻き毛ちゃん」というような意味になります。

 

彼女はくまの親子(父、母、子)の留守中に勝手に家に入り、3つの大きさのおかゆ、椅子、ベッドを順番に試して、すべて中間のものを選んでゆきます。

 

おかゆを食べ、椅子を壊し、ベッドで寝ているところを帰宅したくま達に見つかり、あわてて森に逃げて行くのです。

 

子ども達って、こういうオチのよくわからないお話が大好きですよね。

 

心理学でいうゴルディロックス効果は、真ん中のものを選ぶ心理のことです。

 

「松・竹・梅」の3つのコースがあったら、高くもなく安くもない、中間の「竹コース」が一番人気になるということ。

 

ファッションに話を戻すと、雑誌のモデルさんや女優さんを丸パクリしたようなスタイルや、ショップの店員さんのように見えるコーディネートは宜しくないということ。

 

ファッション雑誌には、よく「はずし」という言葉がでてきます。

 

これは定番のアイテムやテイストに、ちょっとだけ思いがけない要素を追加することです。

 

「はずし」の効いたコーディネートができるとこなれ感が演出できて、お洒落っぽくなると言われています。

 

つまり、定番を少し「はずす」ことで、好感度の高い装いとなるのです。

 

しかし、やりすぎはNGです。

 

着崩しすぎてだらしなくなったり、「はずし」過ぎて変な人に見えたりしたら、好感度は下がってしまいます。

 

全体のバランスを考えて、ほどほどにやるのが肝心です。

 

ちなみに子どもにとって、親が見た目を綺麗に整えているのは誇らしいそうですので、子どもの為にも気を遣いたいもの。

 

明日、お洋服を選ぶ際は、コーディネートの「はずし」を意識してみます。

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