子供が好きな子に振られ、しょげているのを見るのは親としてもつらいもの。
その反対に、恋愛に興味のないお子さんが心配な親御さんもいるそうです。
近年、「絶食系」と呼ばれる恋愛に興味のない若者が男女問わず増えているそうですね。
これからの時代、恋愛のカタチもますます多様化してゆくのでしょう。
そもそも、上手な大人の恋愛ができる人と、出来ない人の違いって判るのでしょうか?
なんとアメリカでは、そんな恋愛をテーマとした真面目な研究がなされていました。
親として気になりますのでサマリーをシェアします。
2019年、ヴァージニア大学のジョセフ・アレン教授らによる、思春期と恋愛満足度に関する研究結果が発表されました。
研究者達は165人の若者を対象に、13歳から30歳まで追跡調査を行って、人間関係と恋愛状況について質問しました。
その結果次のようなことが分かりました。
1、13歳の時、良い友人関係を築いていた人は、30歳の時、恋愛関係に満足していました。
2、彼らは、10代のころから積極的に他人と関わり、自己主張をしていました。
3、15~18歳の時、親密な友人関係を築いていた人は、27歳~30歳の時、高い恋愛満足度を示す傾向にありました。
4、その一方、思春期の恋愛関係や交際経験は、将来の恋愛満足度とは関連がありませんでした。
出典:Child Development
https://srcd.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/cdev.13193
これは意外な結果です。
思春期に豊富な恋愛経験を積んだからと言って、将来リア充になるとは限らないそうです。
むしろ、思春期に良い友人関係を築くことこそが、成人後の順調な恋愛の準備になっているそうです。
つまり、大人になって良い恋愛をしたいなら、思春期には友情を培うべきだということになります。
思春期は、色々なタイプの友人と関わる中で、安定性、親密性、社会性、自己主張スキルなどを学ぶ時期と言えます。
そうはいっても、子供たちは思春期の恋愛関係を重視しているし、そのことで思い悩むもの。
バレンタインデーに女子生徒からもらうチョコの数を気にしてみたり。
卒業式で意中の男子生徒の制服の第二ボタンをもらえなくて気に病んだり。
そんな思春期の恋愛体験が、必ずしも将来の良い恋愛関係につながらないとは皮肉ですね。
とはいえ本人達にとっては青春の大事な一コマ。
親の出る幕では無さそうですので、おおらかに見守ります。
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