恋愛であれ、面接であれ、営業であれ、良い印象を与えるって結果を左右する重要な要素です。
巷には、印象を良くするためのノウハウやマニュアルがあふれすぎていて、一体何を信じればよいのか迷ってしまうことも…。
心理学の研究では、良い印象を与えるには、努力を強調することがポイントだそう。
サマリーをシェアします。
2018年、イギリス ロンドン大学シティ校のジャニナ・シュタインメッツ博士による、印象管理に関する研究結果が発表されました。
研究ではデートや面接などの状況を設定し、参加者に会話をしてもらいました。
そして、参加者が話した内容と、それが相手に与えた印象を分析しました。
結果、次のようなことがわかりました。
1、ほとんどの参加者が、自分の才能や業績について語り、苦労や努力について話す人はごくわずかでした。
2、しかし、面接官や恋愛相手役の人たちは、いかに努力したかを語る人に好印象を持ちました。
3、彼らは成功そのものよりも、その裏側にあるストーリーを知りたがりました。
4、才能よりも、努力を強調した方が、好印象を持たれやすくなることがわかりました。
出典:Basic and Applied Social Psychology
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/01973533.2018.1500289?journalCode=hbas20
この研究結果には納得です。
私は仕事で新卒採用も担当しますが、最近の大学生って就活ノウハウを研究していて、マニュアル通りに対策してくる方が多いのです。
なので、彼らの自己PRを聞いていると、みんな自分が達成した素晴らしい成果について語っていて、同じに聞こえてしまうことも…。
確かに、努力して成功したよりも、ラクに成功したように話す方が、その分優秀な印象を与えそうだと思う彼らの気持ちはわかります。
でも、優秀さが必ずしも「良い」印象につながるとは限らないのも事実です。
私が思う努力アピールが好印象な理由は、「なぜそれを私が語るのか?」というその人自身の生き様や価値観が明確になるから。
そんな、この世でおそらくその人にしか語れないような努力エピソードには、採用面接中であってもつい引き込まれてしまいます。
そして、そんな話の裏側に、本人も気づいていないような魅力が宿っているものです。
就活や婚活であればなおのこと、「今がどうか?」よりも「これからどうなるか?」というポテンシャルの部分が判断基準となってきます。
だからこそ、努力したことや頑張ったことを、別に隠さなくてもいいのにな、と思います。
逆に、当人は苦労話のつもりが、他人には自慢話に聞こえてしまうことって、ありませんか?
そうならないためには、素の自分を取り繕っていないかどうかが基準になりそう。
こうして「努力アピール」ひとつ取っても、考えるべきことって沢山ありますね。
自分を開いて行くのは勇気がいるけど、互いを理解するために必要なことだと思います。
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