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乳幼児期のストレスが脳に及ぼす悪影響

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生後1〜2ヶ月の赤ちゃんでも、目をキョロキョロと動かしてあたりを見渡すようなしぐさをしたり、ママの顔を見て笑ったりすることがあります。

 

すでに目が見えているのではないかと驚いてしまいますが、実際はどうなのでしょう?

 

新生児〜生後3ヶ月までの赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度。生後4〜7ヶ月の赤ちゃんで0.03〜0.08程度と言われています。

 

たとえ視力が低くても、快適で安心な家庭環境でない場合にはストレスを受けてしまいますし、虐待などもってのほかです。

 

心理学の研究で、幼少期に虐待やトラウマを受けると知能が低下することが分かっています。

 

サマリーをシェアします。

 

 

2012年、アメリカ、ハーバード大学のミッシェル・ボスケ・エンロウ博士を筆頭著者とする、幼少期のトラウマと認知機能の低下に関する研究結果が発表されました。

 

この研究は、1975年、アメリカのミネソタ親子縦断研究に登録された、206人の子ども達を対象に開始されました。

 

子ども達を出生児から追跡調査し、2歳、5歳、8歳の時に、IQテストを実施しました。

 

また、母親と子どもたちにインタビューを行い、家庭環境の評価を行いました。

 

その結果、次のようなことがわかりました。

 

1、およそ3人に1人の子どもが、育児放棄されたり、肉体的、精神的な虐待を受けたり、母親がパートナーから暴力を受けるのを目撃したりしていました。

 

2、その割合は、乳児期では5%、就学前では13%、その両方では19%にのぼりました。

 

3、育児放棄されたり、虐待を受けたり、家庭内暴力を目撃したりしていた子どもは、測定するたびに知能指数の低下を示していました。

 

4、特に、生後2歳までに受けた虐待や家庭内暴力の目撃が、知的発達に深刻なダメージを与えることがわかりました。

 

5、乳児期の脳は非常に敏感であるため、このような脳の発達の初期段階に受けた悪影響は長期にわたる可能性があります。

 

出典:Journal of Epidemiology & Community Health (2012)

 

https://jech.bmj.com/content/66/11/1005

 

乳幼児の頃に虐待や辛い経験をしても当人の記憶には残らず、覚えていないかもしれません。

 

でも、人生の早い時期に受けた虐待や、そのことで受けた心のダメージは残り、脳の発達に深刻なダメージを与えてしまいます。

 

まだ幼く言葉もわからない赤ちゃんであっても、愛情をかけ大切に扱われているかどうか、誰かが家庭内で暴力を振るわれて傷ついていないかどうか、ちゃんとわかっているということ。

 

赤ちゃんかどうかに限らず、安心で安全な子育て環境を整えるため、親として細やかに気を配りたいものです。

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