育児に疲れるときってありますよね。
「一体いつまで頑張れば子育てが終わるの?」なんて考えることもあります。
では実際のところ、子育てはいつまで続くのでしょうか?
実家を出ていくまで?
就職するまで?
結婚するまで?
それは具体的に何歳まで?
日本では2022年より、法律上の成人年齢が18歳になります。
では心理学的に見た場合は、何歳から成人と言えるのでしょう?
メルボルン大学で思春期健康学の講座を担当しているスーザン・ソーヤー教授は、2018年に次のような考えを示しました。
思春期の期間は、生物学的成長と社会的役割の変化により、時代により変わってきています。
以前と比べて現代は、教育、結婚、親権の完了が遅れてきています。
このことは、健康や生き方にも影響を与えています。
これまでの10歳から19歳という思春期の定義は、短すぎます。
10歳から24歳という年齢で定義した方が、現在の若者の発達に合致しているといえます。
思春期を24歳までに拡張することは、法律や社会政策を進めるために必要なことです。
思春期が24歳までという考え方を一般にも広めることは、経済発展にも有効です。
出典:THE LANCET Child & Adolescent Health
https://www.thelancet.com/journals/lanchi/article/PIIS2352-4642(18)30022-1/fulltext
研究者によれば、現代では24歳まで思春期が終わらないとのこと。
それだと、成人は25歳からということになります。
確かに、数十年前までは多くの若者が20代前半で結婚していましたが、現在では30代での結婚は普通になってきています。
私は25歳成人説って、説得力があると思います。
会社の新入社員を見ていても、以前と比べて年々幼くなってきている印象を受けるからです。
また、社会人になっても親元を離れず、一人暮らしを望まない若手社員が増えています。
反面、若々しくてエネルギッシュなシニア世代がどんどん増えて、活躍しています。
平均寿命もますます伸びてきているし、成人するのが次第に遅くなってきているとの説には納得です。
社会的にも、以前と比べて子どもを産むタイミングが遅くなり、子どもの教育に費やす時間も長くなっています。
今後、晩婚とか、高齢出産とか、そういう単語は消えてゆくのではないでしょうか。
人生100年時代と言われていますが、個人的には、老年期が伸びるよりも思春期が伸びる方が断然嬉しいです。
でもそれは、裏を返せば分別のある大人になるまでの時間が伸びるということ。
はっ。
それは、親が子どもを養育する期間が伸びて、その分の養育費も余計にかかるということになりますね。
私も気を引き締めなくてはなりません。
腹をくくって延長戦の子育て期間も楽しみます。
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