時々、おもちゃ売り場の前で、小さいお子さんが「おもちゃ買ってー」と駄々をこねている場面に遭遇します。
親が叱ると更に暴れ、床に寝転がって手足をばたつかせる様子は、まるで床拭きロボットのモノマネのよう。
同じ親として、その大変さが痛いほど分かります。
周囲から「躾の出来ないダメな親」というレッテルを貼られた気もちになってしまうのです。
これについて、海外のニュースサイトで役立つ記事を見つけたのでシェアします。
子どもの泣き喚きやぐずりなど、親の気を引こうとする行動は無視することで減らせます。
それは一見、子どもの好きにさせることを許しているように見えます。
でも、子どもを放任するわけではありません。
あなたが注意をそらし、話を聞かないふりをすると、子どもに対してこんなメッセージを伝えることになります。
「あなたが行儀の悪いことをして親の注意を引こうとしても、その手には乗りません。」
このような無視のことを 「選択的無視 」と呼びます。
子供は大人の注目を集めたいのです。
そこで泣き言を言ったり叫んだりしても、親は言いなりにならないと子どもに示すのです。
相手がいなければ、泣き言や口答えをしても楽しくないので、時間の経過とともに収まっていきます。
無視するということは、一時的に注意を払うのをやめることです。
他の方向を見て、聞こえないふりをし、子どもの行動があなたを困らせていないかのように振る舞います。
子どもは親に無視されると、余計に大きな声で叫んだり、さらに泣き言を言ったりすることがあります。
そんな時でも屈してはいけません。
子どもの行動が止むまで無視を続けましょう。
そうしないと、「これらの悪い行動で親を意のままに操れる」と子どもに伝えることになってしまいます。
なお、暴力や攻撃などより深刻な行動は無視すべきでなく、早急に止めさせましょう。
なかには無視することで、子どもに精神的な傷がつくのではないかと心配する親達もいます。
重要なのは、親が子供を無視しているのではなく、親が無視しているのは悪い行動であるということです。
さらに、親が子どもの行動を無視するのはごくわずかな時間です。
そして、悪い行動が止まればすぐに、元通り子どもに十分注目してあげてください。
出典:
https://www.verywellfamily.com/selective-ignoring-to-reduce-attention-seeking-1094760
日本だと、親が世間に恥をかきたくなくて、仕方なくおもちゃを買ってあげたりしています。
その場は丸く収まっても、子どもは悪い行動パターンを学んでしまうのですね。
こういう記事があると知ると、周囲に色々言われても、子どもに対して毅然とした態度を取りやすくなります。
なお、この「選択的無視」は普段の親子関係が良好でないと使えないそうです。
そうでないと、子どもは無視されても困らないから。
子供が望ましい行動をしているときには積極的に関わり、子供の悪い行動を無視する方法は、幼少期だけの戦略ではありません。
思春期の子どもにも応用できます。
思春期の子どもって、妙に浮かれていたかと思えば、突然イライラしたりします。
なぜならば、自分の内面というよりも、ネット、テレビ、SNS、ゲーム、映画、漫画などの大量の情報に振り回され、外部からの刺激に反応しているだけだったりするからです。
そのため親が心配して「何があったの?大丈夫?」と話を聞こうとすると、逆効果になりかねません。
そんな時は、何も聞かずに一人の時間を過ごさせるとスムーズな場合があります。
子どもが自室に篭って荒れていても、親は何も言わずそっとしておきます。
子どもが自分の気持ちに折り合いをつけ、自室から出て来て、自分から話しだすまで、親は興味のない素振りを演じるのです。
こうして考えると、「選択的無視」は親の覚悟と忍耐力が問われますね。
普段の過ごし方を大事にしつつ、必要に応じて使いこなしていきたいものです。
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