子どもの成長にとって、動物との触れ合いはプラスの効果が期待できると言われています。
小さな子どもに言葉だけで生き物のぬくもりや命の大切さを伝えることは非常に難しいものですが、動物を介在させることで、それが可能になるからです。
大人達に保護される存在である自分達より、さらに小さい生き物達のお世話をすることで、慈しみやいたわりの感情を育んで行くことも‥。
そして大抵の子どもは動物が大好きなものですが、何か理由があるのでしょうか?
研究によると、犬や猫をなでるだけで人のストレスは低減されるとのこと。
サマリーをシェアします。
2019年、アメリカワシントン州立大学のパトリシア・ペンドリー博士を筆頭著者とする、動物との触れ合い方の違いが、ストレスに及ぼす影響を調べた研究結果が発表されました。
研究には、249人の大学生が参加しました。
彼らを無作為に次の4つのグループに分け、犬や猫との関わり方のレベルを変えました。
①10分間、犬や猫を撫でたり、一緒に遊んだりするグループ
②その様子を眺めているグループ
③犬や猫の写真を見るグループ
④何もせず静かに順番待ちをするグループ
またその日の朝、参加者が起床した時から、1日のうち数回にわたって唾液を採取して、主要なストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを測定しました。
結果、次のようなことがわかりました。
1、犬や猫と触れ合ったグループは、触れ合った後の唾液中のコルチゾールが大幅に減少しました。
2、参加者は翌週に期末試験を控えており、中にはもともとコルチゾールの値が非常に高かったり低かったりする学生がいましたが、そのことを考慮しても同様の結果になりました。
3、学生達の多くはストレスを抱えていましたが、動物との触れ合いがストレスを軽減させているという客観的なデータが得られました。
4、ストレスホルモンの減少は、時間の経過と共に心身の健康に大きな効果を与える可能性があり有益だと言えます。
出典:AERA Open
思った通りの研究結果です。
動物好きな子ども達は、直感で動物の癒し効果を分かっているのかもしれませんね。
一般的に犬や猫を撫でた後、人は他人に対してより優しくなれるもの。
そのため犬や猫は、家族や親子などの人間関係がよりスムーズになるようサポートしてくれる存在と言えそう。
私は子ども時代、犬も猫も飼っていた経験があるのですが、辛い時には寄り添って一緒にいてくれましたし、家族の中の誰より気持ちが通じ合っていると思える時もありました。
実は子どもがアレルギー持ちのため、犬や猫と一緒に暮らせないのが寂しいですが、「いつかはきっと」と、ペットを家族に迎える日を夢見ています。
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