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ブルーライトがもたらすヒーリング効果

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ブルーライトと言えば、なんとなく、体に悪い、目に悪いと言ったイメージがあります。

 

実際に、ブルーライトカット眼鏡、ブルーライトカットコンタクトレンズ、ブルーライトカットフィルムなど、パソコンやスマホ画面のブルーライトをカットする機能がついた商品は沢山販売されていて、もちろん私も愛用者です。

 

そもそもブルーライトとは、私たちの目に見える光(=可視光線)のうち、青色の光のこと。

 

可視光線のなかでももっとも波長が短く、エネルギーが強いことが特徴です。

 

研究で、そんなブルーライトに人をよりリラックスさせる効果があることがわかりました。

 

サマリーをシェアします。

 

 

2017年、スペイン ポンペ・ファブラ大学のイエス・ミンギロン氏を筆頭著者とする、白色の照明と青色の照明の効果を比較した研究結果が発表されました。

 

研究には、18歳から37歳までの12人の健康なボランティアが参加しました。

 

彼らは、実験前の24時間は、刺激物やリラックス剤を摂取しないよう指示されました。

 

その上で参加者全員に均一なレベルの緊張を引き起こす、ストレスセッションを行いました。

 

その後、参加者を無作為に6人ずつに分け、青色の照明の部屋と白熱灯の照明の部屋とに分かれて同じ内容のリラクゼーションセッション(なんの刺激も受けず横になって休む)を行いました。

 

セッション全体を通して、心拍数や脳活動などの様々な生体信号を、心電図と脳波の読み取り値を使用して測定しました。

 

また、参加者自身からも口頭でストレスレベルを自己申告してもらいました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、青色光は、従来の白色光と比較して、ストレス後のリラックスまでの時間が3倍に短縮されました。(青色1.1分対、白色3.5分)

 

2、しかし、3.5分以降、5分を超えると青色照明の優位性は失われました。

 

3、友人と口論したり、仕事の締め切りが迫り上司にプレッシャーをかけられたりすることによって引き起こされるような心理社会的な急性ストレスは、青い光で対処するのが有効と言えます。

 

出典:PLOS ONE

 

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0186399

 

 

通常の白色光と比較して、青色光の下にいる方が、ストレスからの回復速度が3倍になるそう。

 

色のついた照明が人の感情に影響を与えるという研究結果は、今回が初めてではありません。

 

他にもピンク色の光を利用して、刑務所内の非行少年の攻撃性を抑えることに成功した例があるそうです。

 

さらに、青い光の街灯を設置して自殺防止や犯罪率の低下に効果を上げている都市の例もあるそうですから驚かされます。

 

「ブルーライトは、可視光線のなかでもエネルギーの強い光」と言われると、なんとなく目に悪そうなイメージがありましたが、ブルーライトが目を傷めるという科学的根拠は無いのだそう。

 

ブルーライトが健康に与える悪影響で唯一認められているのが、体内時計との関係です。

 

パソコンやスマホの画面から発せられる光だけではなく、太陽光にもブルーライトは含まれていて、昼間がもっとも明るく、夕焼けになると赤色の光だけが地表に届きます。

 

それにも関わらず夜遅くまでデジタル端末の青い光を浴びることは自然なリズムに反し、体内リズムを狂わせ、睡眠障害を引き起こしかねません。

 

そのため、就寝の2〜3時間前からはデジタル機器の使用を控えたり、ダークモードやナイトモードで使うことが推奨されているのだそう。

 

私たちはおそらく太古の昔から、太陽の光の中に含まれるブルーライトの成分によって体内時計を調整し、ストレスを癒していたのでしょう。

 

確かに、早起きして朝日を浴びると清々しく一日を始められますが、科学的根拠がわかってスッキリしました。

 

ブルーライトにこんな効果があるとは意外ですが、性質を知って上手に生活に取り入れたいものです。

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