子どもとスマホでメッセージをやりとりする時、絵文字って便利です。
ただ、笑っている絵文字って、似たようなバリエーションが沢山あって、どれにしようか迷ってしまうことも‥。
研究によると、幸福感は他の感情と比べてずっと複雑なのだそう。
サマリーをシェアします。
2018年、アメリカ オハイオ州立大学のラムプラカーシュ・スリニヴァサン氏を筆頭著者とする、異文化間における感情表情の種類を調べた研究結果が発表されました
研究者たちは、顔の表情について研究するために、31カ国の様々な文化圏に置ける、あらゆる感情を表す約720万枚の顔の表情データを集めました。
そしてそれらを、高度なコンピューターアルゴリズムを用いて分析しました。
結果、次のようなことがわかりました。
1、人間の顔は、理論上16,384通りの顔の表情を作ることができますが、感情の情報を伝えるために世界中で使用されている顔の表情は、わずか35個でした。
2、この35種類の表情を分類すると次の通りになりました。
① 幸福感:17個
② 嫌悪感:1個
③ 恐怖心:3個
④ 悲しみ:5個
⑤ 怒り:5個
⑥ 驚き:4個
3、幸福感を伝える表情は最もバリエーション豊かで、人々は17種類の笑顔の表情を使い分けていました。
4、このことは、幸福感の複雑な性質を物語っています。
5、幸福感は社会において人々をつなぐ接着剤の役割を果たすため、笑顔の表情のニュアンスが多数必要とされてきたと考えられます。
6、人間は進化の過程で、幸福感を表す顔の表情を、他の感情と比較して突出して多く使いこなすようになったと言えます。
出典:IEEE Transactions on Affective Computing
https://ieeexplore.ieee.org/document/8580373
そういえばスマホの絵文字も、笑顔のバリエーションが一番多いですね。
世界中の人が今この瞬間も、絵文字で感謝や愛情を送りあっているのって何だか素敵です。
笑顔で気持ちを伝えることの重要性は今も変わりませんから、絵文字の発明は人類の進化に合っていたと言えそう。
ちなみに、「世界絵文字デー」の創設者としても知られるEmojipediaのWorld Emoji Awards によれば、2021年の時点で新旧問わず、世界中で最も多く使われている人気の絵文字ランキングは以下の通りです。
1位:大喜びで号泣の顔
2位:泣き笑いの顔
3位:瞳ウルウルの顔
4位:笑い転げる顔
5位:キラキラ
https://worldemojiawards.com/2021/lifetime-achievement
うわ、いつも使っている絵文字ばかりです。
やはり笑顔をアレンジした顔文字が人気で、見ているだけでクスッと笑えますね。
私はこれまで大事な気持ちは文字で伝える派でしたが、ポジティブな感情に関しては、他の表情に比べてずっと絵文字の種類が多いのですから、もっと使いこなしてみたくなりました。
感情の細かい機微を伝えたいような時には、文章に凝るだけでなく、絵文字のリストを眺めてぴったり伝わるものを選んでみようと思います。
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