生きているだけで毎日様々な価値観を持っている人との出会いがあって刺激的です。
他人から影響を受けて落ち込むこともあれば、逆に元気をもらえることもありますね。
人により様々な考え方がありますが、研究によれば「すべてのものが一体である」と信じている人は、そうでない人と比べてより幸せなのだそう。
サマリーをシェアします。
2019年、ドイツ マンハイム大学のローラ・マリー・エディンガー=ションス博士による、一体感の信念が人生の満足度にどのような影響を与えるかを調べた研究結果が発表されました。
研究では、のべ74,699人を対象とした以下のような調査が行われました。
①「世界のすべては共通の原理に基づいていると信じているか?」
②「世界のすべてのものは相互に依存し、影響しあっていると思うか?」
③「自然や他の人々とのつながりをどれだけ感じているか?」
④「どれだけ幸福感を感じているか?」
結果、次のようなことが分かりました。
1、基本的に宗教を信じていなくても、一体感の信念があると人生の満足度が高くなりました。
2、一体感とは、世界のすべてのものは相互に依存し、つながっているという考え方です。
3、これには、他の人々や自然、人生全般とのつながりの感覚が含まれます。
出典:Psychology of Religion and Spirituality
唐突に「全てはつながっている」などと言われたら、怪しすぎてびっくりしてしまいます。
ですが一体感というのは、「仲間への共感」とか、「社会とのつながり」とか、「自然との調和」のようなものも含まれるそう。
会社員をしていると、よく「組織との一体感が重要」って言われます。
昔の話ですが、実はCAって普段社内にいるわけでないし、目の前のお客様の為に尽くすのが仕事なので、会社への帰属意識が薄くなりがちといわれていて、現役時代は度々訓示などがありました。
当時、お客様やチームへの忠誠心は高かった気がしますけれど、確かに会社への帰属意識は薄かったかも‥。
今は人事の立場なので、昔言われたこともわかる気がします。
もし「同じ社員同士」という一体感があれば、利害関係がぶつかる他部門の従業員に対しても何かしら共通項を探すようになりますから、会話の糸口がつかみやすくなるでしょう。
また一体感という考え方は、学習にも良い効果があるそう。
ゼロから新しいことを学ぶ際に、「覚えることが多くて大変」と考えると、それだけでウンザリしてしまいます。
ですが、「すでに知っていることと別物に見えているけれど、本質では皆同じ」と考えると、新しい学びへの抵抗が少なくなるそう。
だから勉強する際、「私は文系だから」などと線引きせずに、異質なものの共通点を探せると学習効果が上がるとのこと。
ちょうど今、心理学のレポートに追われてヒーヒー言っているところなので、早速試してみますね。
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