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「チアリーダー効果」で魅力的に見える

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心理学の用語で「チアリーダー効果」(Cheerleader effect)と呼ばれるものがあります。

 

人は単独でいるよりも、集団内にいる時の方が魅力的に見えるという、脳の認知の歪みのことです。

 

それが、単なる気のせいや都市伝説ではないことを証明した研究があります。

 

サマリーをシェアします。

 

2013年、アメリカ カリフォルニア大学サンディエゴ校のドリュー・ウォーカー氏とエドワード・ヴァル氏による、「チアリーダー効果」が存在する証拠を調べた研究結果が発表されました。

 

研究には130人の学部生が参加しました。

 

研究では、男性のみ、女性のみの集合写真と、集合写真から切り出されたポートレート写真を用意し、魅力度を評価してもらいました。

 

また、4人、9人、16人の集合写真を用意し、集団の大きさごとの魅力度を評価してもらいました。

 

結果、次のようなことが分かりました。

 

1、男性でも、女性でも、集合写真の方が個人写真よりも魅力的だと評価されました。

 

2、ところが、4人グループ、9人グループ、16人グループと、グループの人数を変えても、魅力度には差がありませんでした。

 

3、また、同一の顔を複数枚並べた集合写真では、チアリーダー効果は確認されませんでした。

 

4、参加者は集合写真を見る際、集団中の魅力的な人を、魅力的でない人よりも多く見ていました。

 

5、心理学では、複数の顔を平均して合成された顔は、その素材として使われた個別の顔よりもずっと魅力的な顔として評価されることがわかっています。

 

6、つまり、人は集団の中に属することで、集団の平均顔に近い顔と認識されて、魅力がアップするのです。

 

7、チアリーダー効果が生じるのは、集団内のそれぞれの顔の特徴を脳が平均化して見てしまうためだと思われます。

 

出典:Psychological Science

 

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797613497969

 

 

私は就職活動で幸運にもエアラインに内定を頂いたのですが、内定式で出会った同期たちの中にはレースクイーンやミスコン荒らしや読者モデルがぞろぞろいて度肝を抜かれました。

 

こんな美女だらけの環境に自分が混じったら、悪目立ちしてブスに見えるに違いないと心配になりました。

 

ところがそんな私でも、美女たちと同じ制服を着てお揃いの会社のロゴのついたキャリーを引いて、集団で空港内を歩いていれば、チアリーダー効果で美女に見えてしまうというのですから、かなりお得です。

 

人間の脳は、集団を一まとめで見るので、すべての顔がちょっとずつ合成寄りに編集され、魅力がアップするとのこと。

 

だったら、集団が大きければ大きいほど美女に見えそうですが、研究では4人以上であればチアリーダー効果が発揮され、それ以上人数が増えても魅力度には差がなかったのが意外です。

 

そういえば4人組のバンドって多いかも。

 

アイドルグループの人気メンバーがグループを卒業してソロデビューを果たしたりするのは、すごい実力の持ち主ということになりますね。

 

だって、いくら美人の集団に見えたとしても、一人になった途端、その効果は消えてしまうわけです。

 

集団の時はキラキラ輝いて見えていたけど、お付き合いしてみたらそんなに魅力的じゃなかったっていう話、実際にあると思います。

 

なので本来チアリーダー効果のような勘違いは困るんですけど、脳が効率よく働こうとした結果、副次的に生じてしまったバグなので致し方ありません。

 

結局、自分を磨くしかないということになりますね。

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