親から見れば、子どもは幾つになっても可愛いもの。
しかし子どもも思春期になると、少しでも見た目を良くしようと涙ぐましい努力に励むようになります。
ただ、子どもの容姿が理想と違うことを産んだ親のせいにされたって、今更どうしようもありません。
なんと心理学を用いて、容姿を素敵に見せる方法があるそうです。
サマリーをシェアします。
2020年、アメリカ インディアナ大学のサラ・コンラス博士を筆頭著者とする、容姿の美しさと寄付行動との関係を調べた研究結果が発表されました。
研究者たちは、高齢者の全米調査、青年の全米縦断調査、54年間にわたるウィスコンシン州縦断調査の3つのデータをもとに、身体的魅力と寄付行動に関係があるかどうかを調べました。
結果、次のようなことがわかりました。
心理学では、何か目立った点があると、それに引きずられて他の面も同様に見えてしまうことを「ハロー効果」と定義しています。
つまり、見た目の印象がしっかりしていると、仕事もデキると思われたりすることが、これまでの研究でわかっています。
しかし今回の研究では、ハロー効果の影響が及ばなくても、見た目の良さと気前の良さが相関している証拠が見つかりました。
見た目が良い人ほど寄付する可能性が高く、寄付する人ほど見た目の印象がより良くなる可能性が高くなっていました。
なぜ寄付をする人ほど素敵に見えるのかを完全に説明することはできませんが、異なる時期に実施され、異なる参加者を集め、異なる測定方法を用いたにもかかわらず、3つの研究には明らかな一貫性が見られました
研究者は、これを「グッドルッキング・ギバー効果」(good-looking giver effect)と名付けました。
寄付に限らず、慈善活動のため時間を割くことや、他人に愛情を注ぐことなど、ありとあらゆる寛大な行為が効果的でした。
良い行動をする人は、他人から容姿端麗に見える可能性が高くなると言えます。
一般に、美男美女は利己的との誤解がありますが、実際には逆のことが言えるのです。
出典:Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0899764020950835
親切を心がけると容姿が良く見えるなんて、気分の良くなる研究結果ですね。
毎朝、鏡の前で必死にヘアスタイルを整えている娘に教えてあげたいです。
「髪型は整えてもすぐ崩れちゃうけど、善行を積めば美人に見えるのよ」って。
親なら誰しも、子どもには皆に好かれ幸せになって欲しいと願うもの。
親として身近なお手本になれるよう、身だしなみへの気配りと、さりげない親切を目指します。
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