未カテゴリー

子どもの記憶力を高める食べ物とは?

カナダで実施された集団調査では、母親が妊娠中に果物を多く摂取していた子どもは、そうでない子どもと比較して、1歳児の時点での認知能力が高くなっていたそうです。

 

その研究では、妊婦グループの回答をもとに、食物繊維、カルシウム、オメガ3脂肪酸、カロリーなど、正確な栄養素の摂取量を系統的に分析しましたが、いずれも乳児の認知能力との関連性は見られませんでした。

 

しかし、母親のリコピンと果糖の摂取量の増加は、乳児の認知スコアの上昇と関連がありました。

 

その結果に基づいて、妊娠中にリコピンと果糖の摂取量を増やすと子どもの認知能力が高まることを、ラットの実験で検証した研究があります。

 

サマリーをシェアします。

 

2020年、カナダ、アルバータ大学のレイチェル・ウォード・フラナガン博士を筆頭著者とする、ラットを使った妊娠中の食事と出生後の記憶力の関係に関する研究結果が発表されました。

 

研究では、大学の施設内で飼育された妊娠中のラット12匹を2つのグループに分けました。

 

全てのグループは、標準的なラットの餌を与えられました。

 

一方のグループには、トマトとオレンジを混合したフルーツジュースを毎日飲ませました。

 

もう一方のグループには、飲み物として水のみを与えました。

 

出産後は、フルーツジュースの摂取を中止し、全てのグループで通常の餌と水を与えました。

 

生まれたラットを生後18日目に離乳させ、複数の学習テストを受けさせました。

 

結果、次のようなことがわかりました。

 

1、出生前にフルーツジュースを投与されたラットは、そうでないラットと比較して、記憶力のテストにおいて良い成績を収めました。

 

2、出生前にフルーツジュースを投与されたラットは、そうでないラットと比較して、不安行動が少なく、適応力があることが示唆されました。

 

3、出生前に果物を摂取することは、幼少期の記憶の定着に有効であると考えられます。

 

出典:PLOS ONE

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0227938

 

 

母親ならば誰でも、自分の子どもが幸先の良い人生のスタートを切れるようにしたいもの。

 

健康な未来の子ども達を産み育ててゆくためには、子どもに健康的な食事を与えるだけでなく、妊娠中から健康的な食事を摂ることが重要とは、よく言われることです。

 

研究では、リコピンが多く含まれるとされるトマトと、果糖が多く含まれるとされるオレンジが使われていましたが、この2つ以外にも、美味しくて新鮮なフルーツをふんだんに取り入れた、バランスの良い食事に気を配りたいですね。

 

胎児に良い食べ物ならば、出生後の子どもにも、大人にも良い可能性がありますから。

 

栄養が精神的な健康や脳の認知能力にも影響を与えるという研究は、まだ始まったばかりです。

 

今後さらに研究が進み、栄養の効果が解明されてゆくことでしょう。

 

忙しい毎日ですが、家族と一緒に食卓を囲み、美味しい食事を楽しむ時間を大切にしたいものです。

↓ポチっと応援お願いします↓
にほんブログ村 子育てブログ シングルマザー育児へ にほんブログ村 子育てブログへ

 

↓いいね を押していただけますと励みになります

-未カテゴリー